死体腎移植を希望される方へ
 
死体腎移植を希望する場合には、社団法人日本臓器移植ネットワーク(以下ネットワーク)に登録をしなければなりません。ネットワークでは公平公正に移植候補者を選定するシステムが構築されています。実際に提供者が現れた時には登録されているデータを基にして下記の選択基準に従って移植候補者が選定されます。
この選択基準によって移植候補者となった方には休日深夜を問わず、移植を受けるかどうかの意思確認が行われます。連絡がつかない場合は一定の時間を超えたら候補者から外れることもありますので、必ず連絡がつくようにしてください。
 
また、改正臓器移植法施行後は最優先順位に「親族」の条件が加えられました。以下①②③の条件を全て満たす場合に限り親族へ優先的に臓器提供が可能
になりました。
 
①15歳以上の提供者が臓器を提供する意思に併せて親族への優先提供の意思を書面により表示している。
②臓器提供の際、親族(配偶者婚姻届を出している方のみ、子供、父母特別養子縁組も可能 に限る)が移植希望登録をしている。
③医学的な条件(適合条件)を満たしている。
 
*注1 :「○○にだけにしか提供しない。」などの提供先を限定する意思表示は、親族を含め臓器提供が行われません。
*注2 :親族提供を目的した自殺を防ぐために、自殺した方からの親族への優先提供は行われません。
 



腎臓移植希望者選択基準
 
1.前提条件
①ABO式血液型の一致及び適合
②リンパ球交叉試験(全リンパ球又はTリンパ球)陰性
③1年以内に移植希望者(レシピエント)の登録情報が更新されている
④C型肝炎ウイルス(HCV)抗体
 C型肝炎抗体陽性の臓器提供者(ドナー)から提供された腎臓は、C型肝炎抗体陽性の移植希望者(レシピエント)のみを対象とし、リスクにつ  いて十分に説明し承諾を得られた場合にのみ移植可能とする。
 
2.優先順位
前提条件を満たす移植候補者の順位は以下の順に決定する。

 1)搬送時間(阻血時間:腎臓に血流がない時間)
  移植希望者(レシピエント)の登録地域は移植希望施設の所在地(都道府県)とする。  
  同一県内 12点
  同一ブロック内 6点(東北ブロック=東北6県)
 
 2)HLAの適合度
  提供者のHLA型と適合していない数(不適合:ミスマッチ数)が少ない方のポイントが高い。
  < 0~14点 >
 

DR座の適合

(ミスマッチ数)

A座及びB座の適合

(ミスマッチ数)

 点数   
14 ×1.15
13
12
11
10
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3)待機日数 
 長く待っている移植希望者のポイントが高くなる。(透析日数ではなくネットワークに登録している日数。
 11年目まで1点 / 1年、以降はなだらかに増加  30年で15・5点
 
4)未成年者 
 20歳未満の移植希望登録者にはポイントが加算される。
 16歳未満 14点  、 16~20歳未満 12点
 
3.具体的選択方法
 適合条件い合致する移植希望者(レシピエント)が複数存在する場合には、優先順位は以下の順に勘案して決定する。
 
 1)親族・・・・・・・・・・・・・親族優先提供の意思表示がある場合当該親族を優先する。

 2)血液型・・・・・・・・・・・適合より一致が優先

 3)臓器提供者(ドナー)が20歳未満の場合は、20歳未満の移植希望者(レシピエント)を優先する。
 
 4)2.の1)~4)の点数が高い順とする。同じ条件の移植希望者(レシピエント)が複数いた場合には、臓器搬送に要する時間、医学的条件に   配慮する。
 
4.その他
 
 1)2腎同時移植は、以下の場合に行うことを可能とする。
   ①臓器提供者が6歳未満の場合
   ②臓器提供者(ドナー)が6歳以上であって、その腎機能が一定程度以下、かつ、1腎ではその機能が不十分と判断するとき。
 
 2)今後新たな医学的見地を踏まえ、PRA検査の取り扱い等について適宜検討を行い、必要があれば基準の見直しを行うこととする。
 
 3)臓器提供者(ドナー)が20歳未満の場合に、選択時20歳未満の移植希望者’(レシピエント)を優先する取り扱いについては、改正選択基準の   施行後の移植実績の評価を踏まえて適宜見直しを行うこととする。
 



死体腎移植希望登録の手順
 
1 移植施設の選択
  移植を受けたい施設を選択します。透析施設の主治医に相談しましょう。
 
2 移植施設の受診
   受信方法は各施設によって異なりますので必ずご自身で移植希望施設へ電話で確認してください。
 
3 移植施設の受診および診察
  健康保健証、障害者手帳、透析施設からの紹介状を必ず持参してください。また、「新規登録料払込取扱票」が渡されるので郵便局にて登料¥30,000を払い込んでください。(新規登録料は医療費控除の対象です。)
 *ただし、生活保護世帯、または住民税非課税世帯の方は、所定の手続きにより新規登録料が免除されますので払い込みを行わずに必要書類を(公社)日本臓器移植ネットワーク医療本部あてに送付してください。(一旦払い込まれた登録料は返金できませんのでご注意ください。)
 
4 組織適合性検査(HLA検査)
  両親から遺伝的に受けついでいる白血球の血液型。採血のみ。
*岩手県では条件付きで費用助成があります。(組織適合検査費助成金)
 
5 ネットワーク登録
  移植施設から「新規登録用紙」とご本人の「献腎移植新規登録料」の払い込みが確認できた時点で登録開始となります。登録は待機日数に影響します。
 
6 ご本人への登録完了通知の送付
  登録完了後、約10日前後で登録者ご本人宛に「腎移植希望登録完了のお知らせ」が送付されます。


 
【腎移植希望登録に関しての問合わせ先】
(公社)日本臓器移植ネットワーク 
TEL:03-5446-8807   ・FAX:03-5446-8816 (平日 9:00~17:30)
 


      岩手県 組織適合検査費助成金
 
助成の対象条件
(1)   岩手県内に住所を有する患者であること。
(2)   検査センター(岩手医科大学付属病院)において検査を受ける者であること。
(3)   公益社団法人日本臓器移植ネットワークに登録を行う患者であること。
 
申請の手順
 
 (1) 透析施設にて「組織適合検査費助成金交付申請書」を作成する。(透析施設に備えてありますが、ない場合はこちらからダウンロードして    ください。)ご自身で記載する個所と透析施設の主治医が記載する個所があります。

 
(2) 「組織適合検査費助成金交付申請書」に記載後、(公財)いわて愛の健康づくり財団に郵送してください。
 

(3) (公財)いわて愛の健康づくり財団にて審査後、承認された場合にはご本人宛に「組織適合検査費助成金交付承認書」を送付いたします。
 
(4) 移植施設受診の際に 紹介状、 保健証、 身障者手帳と共に、「組織適合検査費助成金交付承認書」を受付に提出してください。検査費    ¥30,000のうち¥20,000が補助になります。(補助金は検査後、岩手医科大学附属病院に直接支払います。)


 
【組織適合検査費助成金について問い合わせ先】
(公財)いわて愛の健康づくり財団
TEL:019-622-6773  FAX:019-629-5474





【死体腎移植希望登録が完了するまで】


① 移植を受ける施設の決定
移植希望施設の診察予約を取る
(助成の対象条件に当てはまる場合のみ)組織適合検査費助成金交付申請をする



②組織適合検査費助成金交付承認書が自宅に届く




③ 移植希望登録用紙、 透析施設からの紹介状、 組織適合検査費助成金交付承認書 を持参し、予約日に移植希望施設を受診。
組織適合検査(採血)の実施



日本臓器移植ネットワークに登録料¥30,000円を振り込む (*生活保護世帯、住民税非課税世帯は除く)

*生活保護世帯または住民税の非課税世帯の方は、所定の手続きにより新規登録料が免除されますので払い込みを行わずに
必要書類(生活保護世帯:生活保護受給証明書  /   住民税非課税世帯:「世帯全員」と記載のある住民票、及び「世帯全員」の非課税証明書(年齢にかかわらず))を医療本部宛にお送りください。一旦払い込まれた登録料は返金できませんのでご注意ください。なお、必要書類は3カ月以内発行の原本とする。


組織適合検査結果が移植希望施設より(公社)日本臓器移植ネットワークに送付され
なおかつ、登録料の振り込みが確認された時点から登録開始となる。